『コウノドリ』のモデルで産科医の荻田先生インタビュー!

2016/06/20 18:30
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医療
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5月30日にTV放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)、皆さんはご覧になりましたか?大阪府にある、りんくう総合医療センターでご活躍されている産婦人科医・荻田和秀先生のお仕事現場に密着したドキュメンタリー番組です。

 

なんと、荻田先生は人気マンガ『コウノドリ』の主人公のモデルであり、ジャズピアニストという異色の産婦人科医。荻田先生率いる医療チームは、「ハイリスク出産」と呼ばれる母子の命がかかった難しいお産であっても受け入れ、たくさんの命を救ってきました。

 

今回クックパッドベビーは、そんな荻田先生にメールインタビューさせていただけることに!荻田先生はどんな取り組みをされているのか?そして、どんな産婦人科医なのか?改めてお伺いすることができました。

 

荻田和秀先生ってどんな産婦人科医?

ー今回「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)にご出演されて、ご自身やお仕事のことで何か感じたことはありますか?

 

「のっけから難しい質問ですね。正直なところ、誰かに見られながら仕事をするなんて想定外のことでした。普段は陽の当たらないところで仕事をしていますから・・・。」

 

 

ー撮影スタッフが密着しながらのお仕事を経験された産科医の先生は、なかなかいらっしゃらないですよね。では、荻田先生率いる産婦人科チームの取り組みの中で、力を入れている点はどんなところですか?また、今後の展望はありますか?

 

「うちの特徴は救急です。特に救命センターと協働して重症の妊婦さんと赤ちゃんの治療に当たるという"最重症妊婦受け入れ指定施設"であると同時に、腹痛やかかりつけのない産婦人科疾患をかかえた女性を受け入れる"産婦人科一次救急受け入れ施設"です。産婦人科疾患なら何でも拝見しますというわけです。」

 

「スタッフ搬送依頼がかかってきたら『はい、よろこんで』と言うようにスタッフに伝えていますし、実はその方が気分的にも楽なんです。眠れないですけど。救急を受け入れているうちに、最重症の方や未受診の妊婦さんを数多く受け入れることになり、現在に至っています。どんな患者様でもワンストップで受け入れることができれば、たらい回しも減ります。そんな施設が24時間稼働していればいいなと思っています。」
 

 

ー救急を要する妊婦のたらい回しが問題視されている中、どんな難しいお産も受け入れている荻田先生のチームは本当に心強い存在です。では、先生がお仕事をする上で、大切にしているポリシーやこだわりは?

 

「あちこちで言っていますが、我々は"お腹の中の赤ちゃんの代理人"というスタンスで仕事をしています。」

 

 

ーお腹の赤ちゃんが訴えかけている本当の声を聞くことが先生のお仕事において大切なんですね。荻田先生がモデルとなった『コウノドリ』の主人公・鴻鳥サクラも同じ気持ちを持った産科医として描かれていますが、作品に対する先生ご自身のお気持ちは?

 

「あの作品は細かいデータに至るまでリアリティーを追求していて、おおげさな演出はほとんどありません。それがお産の現場で繰り広げられる人間ドラマをさらに身近なモノにしているんでしょう。」

 

「自身がモデルとか産科医とかでなくても、ハマった作品になっていたはずです。作品に出てくることは皆さんに起こることではありません。ほとんどの方が無事に分娩を終えられるはずです。でも、もしもの時に自分だったらどうするか、ウチの家族だったらどうするかを考えておいても悪くないと思います。」

 

 

ー現場の先生も認めるリアルさなんですね!クックパッドベビー編集部一同も大ファンなのですが、先生ご自身もファンなんて作者の鈴ノ木ユウさんがきっと感激なさいますね。主人公のサクラと同様に、現在もジャズピアニストとして活動されているとお伺いしましたが、最近の音楽活動はいかがですか?

 

「忙しくてほとんど自分のライブができていません!3カ月に1回くらい、阪神間のライブハウスでやっています。」

 

 

ー『コウノドリ』のサクラのように、緊急連絡が入ってライブを抜け出す、なんてことできませんもんね。それでは最後に、これから出産を控えた妊娠中のママに向けて、メッセージをお願いします!

 

「いろいろなメディアが好き勝手な情報を発信していて、その取捨選択が大変ですよね。いわゆる"メディアリテラシー"のスキルを磨いて下さい。うさんくさい情報には『?』をつけて深入りしないでください。不安や恐怖につけいるような情報は、悪質なものが含まれています。」

 

「しんどくなったら、周りの人か、かかりつけ医療機関の誰か、市町村の福祉担当でも良いので相談して下さい。あなたがしんどいと赤ちゃんがしんどいです。」
 

「でも、しんどいのはあなたのお母さんやあなたのおばあちゃんもそうだったはずです。あなたのお子さんが将来妊娠して、しんどい時に『私もしんどかったよ!』と言ってあげた方がいいかもしれませんが、諸先輩方はこう言っています。"案ずるより産むが易し"。」


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