【助産師兼10児の母】風邪のときには小児科?耳鼻科?

2016/07/26 12:00
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こんにちは、助産院ばぶばぶ院長HISAKOです。今日は赤ちゃんが風邪などの体調不良の時に迷う「小児科と耳鼻科とどっち?」についてお話ししたいと思います。

 

小児科は総合的に診てくれる場所

小児科は子どもの全身状態を総合的に診てくれます。血液検査、点滴もしてもらえます。基本的に風邪はウイルス感染ですが、子どもは風邪を引くと抵抗力が落ちるので、鼻や耳の奥に二次的な細菌感染が起きて中耳炎や副鼻腔炎を併発することがあります。一方で小児科では、鼻の奥、耳の奥の二次的炎症までは詳しく診ることができません。鼻や耳の奥の膿を外に出してしまえばよくなるのだけど、小児科では「鼻を吸う」「鼓膜切開」などという処置はしてもらえません。

 

耳鼻科は喉から上の専門科

耳鼻科は、喉から上の不具合の診断と治療の専門科です。小児科ではお手上げだった二次的感染は、耳鼻科の得意分野!鼻を吸ったり、吸入器で鼻の奥にまんべんなく薬を吹き付ける処置も可能。中耳炎では鼓膜切開で中に溜まっている膿を簡単に出してくれます。ただ、耳鼻科は喉から上の専門ゆえに、気管支や肺など、呼吸器系の病変の診断は不得意です。小児科のように、病気を総合的に判断するのは苦手なんですね。

 


 

風邪に抗生物質は効かない?

風邪は「抗生剤を飲んだらすぐに治る」と思っている人も多くて、 風邪を引いたら小児科じゃなく、抗生剤が欲しいから耳鼻科に行く、という話もよく聞きます。 でも実は、いわゆる風邪はウイルス感染症なので抗生剤は効きません。抗生剤は細菌感染にだけ効果があります。 耳鼻科で安易に抗生剤を処方され続け飲み続けていると、鼻の奥には抗生剤の効かない細菌がどんどん増殖してしまいます。結果、病気をしやすい子になってしまうんですね。

 

それぞれのメリットを理解しよう

小児科は、子どもの一生を考えて総合的な判断をするので、タチの悪い細菌感染症でないことを確認した上で、 緊急性の低い風邪に対しては、抗生剤には頼りません。なるべく子どもが本来持っている自然治癒力を 大切に考えます。 耳鼻科は細菌感染で起きる中耳炎や副鼻腔炎を治すのが仕事だから、すぐに抗生剤を出してくれるわけだけど、 よほど酷い中耳炎や蓄膿でない限り、単なる風邪にともなう中耳炎ぐらいなら、抗生剤を使わず 膿を吸って取り除いてもらうだけで十分だと思います。

 

 

ウイルス相手の小児科と細菌相手の耳鼻科。それぞれの立場で治療の方法が違います。 うまく使い分けて受診することができたらいいですね。

 


著者:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO

総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門『助産院ばぶばぶ』を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2014年10人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。

 


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