不快だけど、とっても大事!「おりもの」の働きってなに?

2017/08/06 08:00
成熟した女性なら誰もが知っている「おりもの」。これは帯下(たいげ)といって、子宮、膣、外陰部などから分泌されているんです。膣には乳酸菌が住んでいます。この働きで膣内は酸性に保たれていて、外部から細菌が入ってくるのを防いでいます。また子宮の入り口からのおりものも性状が時期によって変化し、感染を防いでいたり、受精しやすくしたりしています。
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助産師REIKO
妊娠

 

こんにちは!助産師のREIKOです。成熟した女性なら誰もが知っている「おりもの」。これは専門用語で帯下(たいげ)っていうんですよ。

 

このおりもの、かんたんに言うと女性性器からの分泌物のことで、子宮、膣、外陰部などから分泌されているんです。妊娠中、おりものの量が増えて、不快感が増してしまう方も。でも、そんなおりものにも大切な役割があるんです。今回は、この「おりもの」についてお話します。

 

おりもののはたらきって?

女性の膣には乳酸菌が住んでいます。この乳酸菌の働きで膣内は酸性に保たれていて、外部から細菌が入ってくるのを防いでいます。また子宮の入り口からのおりものもふだんは量も少なく、粘り気も強い状態で感染を防いでいます。これは細菌だけでなく、精子が子宮の中に入ってくるのも邪魔しているんです。

 

しかし、排卵が近付くと、子宮の入り口からのおりものの量が増え、サラサラになります。このように変化することで精子が子宮の中に入ってきやすくなって、受精のチャンスが増えるんです。

 

また、お産近くになるとおりものの量が増えてきますが、これは赤ちゃんが産道を通りやすくするため、潤滑油としての役割をしてくれるんですよ。

 

こんなときは注意!

ふだんのおりものは、透明~白っぽい色をしています。乳酸菌の影響で少し酸っぱいにおいがすることもありますが、妊娠中はこの酸っぱいにおいが弱まることがあります。おりものの様子がふだんと違うときは、何らかのサインかもしれません。妊娠中に気を付けておいてほしいおりものについていくつかご紹介します。

 

◆茶色やピンク、血液が混じっているおりもの

切迫流・早産の恐れもあります。

 

◆黄色、淡いグレーのおりもので、腐った魚のにおいがするおりもの

10~30%の女性に見られる細菌性膣症の可能性があります。早産の原因となることがあります。

 

◆かゆみを伴うカッテージチーズのような白いぽろぽろしたおりもの

カンジダ膣炎の可能性があります。カンジダはカビの一種。妊娠中はホルモンの影響でおりものの酸性が弱まり、カンジダが繁殖しやすい環境になっています。そのため、妊娠中にカンジダ膣炎になる妊婦さんも少なくありません。

 

これらのほかにも、クラミジア感染症、子宮内感染などでもおりものの色がかわったり、量が増えたりします。

 

◆水っぽいおりもの

破水の恐れがあります。尿漏れと間違うことも。

 

おりものが変……どうすればいい?

おりものに関しては、妊婦健診時に医師が診察をしておりものの状態を確認したり、定期的におりものの検査もおこなったりしています。

 

その結果で、菌が検出された場合、治療を行います。おもな治療としては、膣の中にお薬(錠剤)を入れる、カンジダなどは塗り薬が出されることもあります。


ふだんから気を付けること

妊娠中、おりものが増えたと感じる妊婦さんが多くみられます。妊娠中におりものが増えるのは生理的なものですが、おりものの変化もふだんから気にかけていると異常の早期発見にも繋がります。

 

異常の早期発見、感染予防のために、妊娠中は通気性のいい、清潔な下着をつけるようにしましょう。色の薄い下着をえらぶことで、汚れがわかりやすく、気付いたらすぐ取り換えることができると思います。

 

おりものシートを使われている方もいらっしゃると思いますが、同じものを長時間つけていると細菌が繁殖しやすい環境になってしまうので、2~3時間を目安に取り換えるよう心がけましょう。

 

また、清潔を保つためにせっけんでゴシゴシ、なかには膣の中まで洗ってしまう方がいらっしゃいますが、洗いすぎはかえって正常な菌まで殺してしまうので注意が必要です。

 

 

おりものが出ること自体は何の異常でもありません。おりものの量についても個人差があって、多い少ないの感じ方も人それぞれです。ふだんの自分のからだを気にかけて、いつもと違うな、気になるなと思うことがあったら、かかりつけ医に相談してみてくださいね。


著者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


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