妊娠中の貧血はなぜおこる?貧血になったらどうすればいいの?

2016/09/02 09:00
妊娠中の貧血はママの血液が薄まることによって起こり、疲れやすさや動悸、息切れ、めまい、頭痛などの症状があります。出産の際にも陣痛が弱くなる、産後の出血が多くなる場合も。重度の貧血は赤ちゃんの成長にも影響を及ぼす可能性があります。貧血と診断された場合は食事と内服薬で治療します。食生活にも注意して貧血予防をしましょう。
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クックパッドベビーをご覧の皆さま、こんにちは!助産師のREIKOです。

 

妊娠前はそんなことなかったのに、妊娠したら「貧血」と言われてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

妊娠によって、ママの体にはさまざまな変化が起こります。「貧血」もある意味、ママの体の変化によるものなんです。そこで今回は、妊娠中の貧血についてお話しします。

 

そもそも血液って・・・?

 

上の画像は、検査に使う血液です。「え!?血液って赤いんじゃないの?」って声が聞こえてきそうですが、血液が固まらないようにして放置しておくと画像のように赤黒っぽい部分と透明な黄色い部分、見えにくいですけど白っぽい部分に分かれます。

 

赤黒っぽい部分が赤血球、鉄分を多く含んだヘモグロビンが詰まっています。黄色い透明な部分は血漿(けっしょう)、ミネラルや水分を多く含んでいます。見えにくい白い部分は白血球です。

 

どうして妊娠すると貧血になるの?

貧血にもいろいろ種類があるのですが、ここでいう貧血は「鉄欠乏性貧血」のこと。血液中の赤血球やヘモグロビンの値が低い状態をいいます。しかし、妊娠中の貧血のメカニズムは少し違います。

 

妊娠中は、ママだけでなく赤ちゃんに酸素や栄養を届けるために、多くの血液が必要になります。そのため、血漿(先ほどの画像の透明な黄色の部分)と赤血球(赤黒い部分)が増えるのですが、血漿の方が赤血球の倍以上増えるため、相対的に赤血球の量が減ったように見えるんです。

 

加えて、赤ちゃんにも鉄分を送らないといけないので、ママは貧血になりやすくなるんですよ。

 

貧血になるとどうなるの?

貧血になると、疲れやすさや動悸、息切れ、めまい、頭痛などの症状が出ます。氷を食べたくなるという方もいらっしゃいます。妊娠前から貧血だったママは、意外と体が慣れてしまっている状態の可能性があり、症状の悪化に気付きにくいということもあるので注意が必要です。

 

貧血が改善されないと、出産の際にも陣痛が弱くなったり、産後の出血が多くなったりします。重度の貧血では、赤ちゃんの成長にも影響を及ぼす可能性があります。


 

 

 

貧血といわれたらどうすればいい?

妊婦健診では血液検査を定期的に行い、貧血の状態を確認していきます。貧血と診断された場合、食事と内服薬で治療となります。

 

食事は、レバーや小松菜、アサリなど鉄分の多い食材を摂るように心がけましょう。ただし、レバーの摂り過ぎには注意してくださいね。また、ビタミンCは鉄の吸収を助けてくれます。緑黄色野菜を中心にたっぷりと摂りましょう。コーヒーやお茶は鉄の吸収を妨げるので食事前後の1時間は控えてくださいね。

 

内服薬はきちんと飲みましょう。しかし、人によっては気持ち悪くなったりするので、そのときはかかりつけの先生に相談してください。飲みやすいシロップタイプのものもあるので変更してくれるかもしれませんよ。

 

また、便秘になったり、逆に下痢になったりすることもあります。便が黒っぽくなりますが驚かないでくださいね。

 

ママの血液量が増えるピークは妊娠36週ごろ。日ごろから食生活に注意しながら、貧血予防をしていきましょう。(TEXT:助産師 REIKO)


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