「生後6カ月までは病気にならない」は嘘!?赤ちゃんの免疫の話

2016/09/05 09:00
ママから赤ちゃんに渡る免疫グロブリンはIgGとIgAの2種類。IgGは生後3カ月ごろから減少して生後6カ月ごろまでになくなります。ママがかかったことのない病気に対してママの抗体は作られていないので、ママがかかったことのない病原菌だと赤ちゃんは病気になってしまいます。ママから免疫をもらえる病気とそうでない病気があるということなんです。
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クックパッドベビーをご覧のみなさん、こんにちは!助産師のREIKOです。

 

「”生後6カ月まではママの免疫があるから、赤ちゃんは病気にならない”って聞いてたのに全然違った!」という経験をお持ちのママ、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?そのため、この生後6カ月までは・・・という説は都市伝説だった!なんていう話も。

 

果たしてこの「生後6カ月まではママの免疫があるから、赤ちゃんは病気にならない」というのは本当かウソか!?今回は、赤ちゃんの免疫についてお話ししたいと思います。

 

そもそも免疫ってなに?

そもそも「免疫」って何かご存知ですか?簡単に言うと「風邪などの感染症やアレルギーから守ってくれる体の防御システム」のことです。そのとき、活躍するのが「抗体」という物質です。

 

つまり、何かの病原菌が体の中に入ったきたときに、その病原菌に対する抗体が作られ、悪さをしないように戦ってくれます。そうすると、その病原菌に対する「免疫」ができます。

 

一度免疫ができると、その病気にならなかったり、症状が軽く済んだりします。また、実際に病気になっていなくても、ワクチン接種で抗体を作って免疫をつけることができます。

 

これらの抗体は「免疫グロブリン」と呼ばれていて、IgG、IgM、IgA、IgD、IgEの5種類に分けられています。
 

赤ちゃんの免疫とママからもらう免疫って?

おなかの中の赤ちゃんは無菌状態で生活しているので、自分の免疫システムを持っていません。生まれた赤ちゃんも、生後2カ月ごろまでは自分で免疫グロブリンを作ることができません。そんな状態の赤ちゃんが生まれてきたら、すぐ病原菌に狙われてしまいます。そこで、ママの免疫が赤ちゃんを守ってくれるんです。

 

ママから赤ちゃんに渡る「免疫グロブリン」はIgGとIgAの2種類。IgGは胎盤を通じて赤ちゃんに送られます。IgAは母乳、とくに初乳を飲ませることで赤ちゃんに届きます。そして、ママからもらったIgGは、生後3カ月ごろから減少して生後6カ月ごろまでになくなってしまいます。

 

おそらくこのことから、”生後6カ月まではママの免疫があるから、赤ちゃんは病気にならない”という風に言われるのではないかと思います。

 


 

赤ちゃんが病気にかかってしまうのは・・・

ママからもらったIgGは生後6カ月まではあるし、おっぱいも飲ませているのに、じゃあ何で病気になるの?ということですが・・・。

 

最初に私がお話したことを覚えていらっしゃいますか?「何かの病原菌が体の中に入ったきたときに、その病原菌に対する抗体が作られ、悪さをしないように戦ってくれます。そうするとその病原菌に対する『免疫』ができます」

 

つまり、ママがかかったことのない病気に対して、ママの抗体は作られていないので、ママのかかったことのない病原菌が赤ちゃんに侵入したら、赤ちゃんは病気になってしまうんです。また、IgAはママからもらえないうえに、赤ちゃんもまだ持っていないので、本来、IgAにやられてしまう病原菌にも赤ちゃんは感染してしまいます。

 

つまりは、ママから免疫をもらえる病気とそうでない病気があるということです。また1度できたらずっとからだの中に残っている抗体とそうでないものがあります。風邪のウイルスに対してはその時だけのものなので、赤ちゃんは何度も風邪をひいてしまうんですよ。

 

免疫の話は難しかったでしょうか?これで少しはママの疑問が解消できたらいいなと思っています。(TEXT:助産師 REIKO)


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