【感染症File】 B群溶血性レンサ球菌(GBS)感染症ってなに?

2016/09/24 09:00
B群溶血性レンサ球菌(GBS)は膣の中などに普段から存在しており、元気な人には病気をおこすことのない病原性の弱い細菌です。赤ちゃんがB群溶血性レンサ球菌(GBS)に感染した場合、約1%の赤ちゃんはGBS感染症を発症します。そうすると後遺症が残ったり、亡くなってしまうこともあります。治療法はお産の時にペニシリンの点滴を行うことです。
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クックパッドベビーをご覧のみなさん、こんにちは!助産師のREIKOです。

 

妊娠中に感染していると影響を及ぼす可能性がある感染症のひとつとして、前回は「梅毒」についてお話しさせていただきました。

今回は、「B群溶血性レンサ球菌(GBS)」についてお話ししたいと思います。

 

B群溶血性レンサ球菌(GBS)って?

B群溶血性レンサ球菌(GBS)は膣の中などに普段から存在する細菌です。妊婦健診では妊娠後期におりものの検査を行い、B群溶血性レンサ球菌(GBS)が検出されるかどうかをみていきます。

 

おりものの検査でB群溶血性レンサ球菌(GBS)が検出されるママは全妊婦さんの10~30%程度だそうです。

 

妊娠中のママが感染しているとどうなる?

B群溶血性レンサ球菌(GBS)は元気な人には病気をおこすことはない病原性の弱い細菌です。妊娠中のママも健康であれば何か影響が出るということはほとんどありません。

 

問題は赤ちゃん。B群溶血性レンサ球菌(GBS)の抗体をほとんどのママが持っているので、赤ちゃんはママの抗体で守られています。しかし、その抗体を持っていない、あるいは抗体の数が少ないママが稀にいらっしゃいます。

 

そのようなケースで、B群溶血性レンサ球菌(GBS)の治療がされなかった場合、赤ちゃんが産道を通ってくるときに、感染してしまう可能性があります。

 

赤ちゃんがB群溶血性レンサ球菌(GBS)に感染した場合、ほとんどの赤ちゃんには症状が出ません。しかし、約1%の赤ちゃんはGBS感染症を発症します。そうすると肺炎や敗血症、髄膜炎などを起こして、後遺症が残ったり、亡くなってしまうこともあります。

 

 

▶次ページ:B群溶血性レンサ球菌(GBS)の治療法は?

 


 

治療法は?タイミングが大事!

治療法はお産の時にペニシリンの点滴を行うこと。妊娠中にペニシリンを投与しても効果はないそうです。

 

ポイントは破水前から点滴をすること。治療の前に破水してしまうということは、おなかの中の赤ちゃんと産道とが直接つながってしまっている状態なので、B群溶血性レンサ球菌(GBS)に感染するリスクが高まります。

 

私が働いていた病院では、B群溶血性レンサ球菌(GBS)が検出されたり、検査をしていない場合など、ペニシリンの点滴を医師の指示で決まった時間に複数回、お産まで行っていました。

 

生まれた赤ちゃんは? 私が働いていた病院の場合

生まれた赤ちゃんに対しては、感染の兆候がないか、体温や呼吸、全身状態など注意深く観察していくため、検温の回数もほかの赤ちゃんより多かったです。

 

加えて、破水が先で点滴が間に合わなかった場合や、点滴をしてもすぐにお産になってしまった場合は、翌日赤ちゃんの血液検査を行い、感染の兆候がないか確認していきました。

 

そして、血液検査の結果によっては症状がなくても、NICUに診察を依頼し、ママと赤ちゃんは離れ離れになってしまうのですが、NICUに入院となり、数日経過を見るようになっていました。

 

普段悪さをしない細菌も赤ちゃんにとっては大変な影響を及ぼすことがあるんです。B群溶血性レンサ球菌(GBS)が検出されたママは、神経質になるほど気にすることはないと思いますが、破水かな?と思うときは、かかりつけの産院に相談して指示を仰いでくださいね。(TEXT:助産師 REIKO)

 


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