【感染症File】ベビーにも影響?カンジダ感染症の症状と治療・予防法

2016/10/23 08:00
妊娠により、膣の自浄作用も低下してしまいます。そうするとカンジダが増殖しやすくなってしまします。カンジダに感染すると、カンジダ膣炎を発症します。症状は外陰部のかゆみ、膣壁が赤くなったり、腫れたりします。そして、白いおりものが増えます。赤ちゃんは「鵞口瘡(がこうそう)」を発症してしまいます。
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クックパッドベビーをご覧のみなさん、こんにちは!助産師のREIKOです。

 

妊娠によるホルモンの変化によって、ママのこころとからだは大きく変化します。その変化によって起こる感染症の原因菌のひとつが「カンジダ」です。免疫力が著しく低下しているような状態でなければ、深刻な症状をきたすことはないのですが、やはり感染症と聞くと気になりますよね。

 

そこで今回は、「カンジダ感染症」についてお話ししたいと思います。

 

カンジダってなに?

膣の粘膜では女性ホルモンのひとつ、エストロゲンの働きによってたくさんのグリコーゲンがつくられています。このグリコーゲンは、膣の常在菌である乳酸菌によって分解され、乳酸に換えられます。そして乳酸菌によって膣の中は酸性に保たれ、病原体の侵入や増殖を防いでいます。これを膣の「自浄作用」といいます。

 

妊娠により、エストロゲンの分泌が増加してグリコーゲンの量が増える半面、膣の自浄作用も低下してしまいます。そうするとカンジダが増殖しやすくなってしまうのです。

 

カンジダは、真菌(かび)の一種で、これも膣の常在菌のひとつです。カンジダの保菌率は、妊娠していない人で約15%、妊婦さんは約30%といわれています。

 

カンジダに感染したらどうなる?【ママ編】

カンジダに感染すると、カンジダ膣炎を発症します。症状は外陰部のかゆみ、膣壁が赤くなったり、腫れたりします。そして、白いおりものが増えます。このおりものは「ヨーグルト状」「酒粕状」「カッテージチーズ状」などと表現されることが多いです。

 

また、産後のママで、赤ちゃんにおっぱいを飲ませるときに、乳首を針で刺されたような痛みがあり、おっぱいを飲ませていないときもヒリヒリした感じが続いたりしている場合は、カンジダによる皮膚の感染の可能性があります。

 

 

▶次ページ:カンジダに感染したらどうなる?【赤ちゃん編】

 


 

カンジダに感染したらどうなる?【赤ちゃん編】

カンジダに感染しているママから生まれた赤ちゃんの約10%が、産道でカンジダに感染してしまうことがあります。そうすると赤ちゃんは「鵞口瘡(がこうそう)」を発症してしまいます。

 

鵞口瘡は生後7~10日ごろに発症して、赤ちゃんのお口の中にミルクかすのような白い膜のようなものができてしまいます。ミルクかすは綿棒でこすると取れるのですが、鵞口瘡の場合は綿棒でこすっても取れないのが特徴です。

 

鵞口瘡の赤ちゃんは、おっぱいやミルクの飲みが悪くなることがあります。新生児期だけでなく、風邪を引いている、免疫が下がっているような状態の赤ちゃんでも鵞口瘡になることもあります。また、なかなか治らないおむつかぶれが、カンジダによる皮膚炎だったりすることも。

 

カンジダの治療は?予防はできる?

妊娠中、症状がある場合やおりものの培養検査でカンジダが検出された場合、膣の中に錠剤を入れたり、塗り薬を塗ったりして治療を行います。

 

カンジダ膣炎になってしまった、また、そうならないように陰部を清潔にしないと!と思って、石けんでよく洗ってしまうとかえって症状が悪化するので注意してくださいね。

 

 

赤ちゃんには塗り薬を使います。鵞口瘡の赤ちゃんのお口の中にお薬を塗るのはちょっと怖いかもしれませんが、病院で教えてもらえるのでご安心を!また、哺乳瓶や赤ちゃんがお口に入れるもの(お口に入れてしまう可能性のあるもの)は、しっかり洗って消毒しましょう。スプーンなどの共有もNGです。

 

 

カンジダ感染症を広げない、繰り返さないようにするにはやはりママの手洗いが大切です。授乳やおむつ交換の前後など、しっかり手を洗うように心がけてくださいね。(TEXT:助産師 REIKO)

 


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