【10子の母であり助産師のHISAKO連載】卒乳の時期って本当はいつがいいの?

2016/03/20 12:00
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コラム
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こんにちは、わたしは10子の母であり助産院ばぶばぶ院長でもある助産師HISAKOです。赤ちゃんの卒乳の時期については、いろいろ言われることが多く、たくさんのママが悩んでいると思います。今日はそんな卒乳についてお話しします。

 

卒乳とは?

厚生労働省の「授乳・離乳の手引き」には、「卒乳とは、赤ちゃん主体で行い、自然に母乳を欲しがらなくなるまで授乳をつづけることである。赤ちゃんの成長や発達、家庭環境によって、赤ちゃんが母乳を必要としなくなる時期は個人差が出てくるため“何ヶ月になったら母乳をやめる”と時期を決めることは難しい」とあります。

 

ある日突然赤ちゃんが拒否!?

卒乳の時期、パターンは千差万別です。しっかり食べるようになり授乳回数が減って、気づけば終わっていくケースは、ごく自然な形の理想的な「卒乳」かもしれないですが実際、助産院ばぶばぶでは子ども自らなんの予告もなく、ある日突然“その時“を決める「卒乳」にもよく出会います。なかには生後半年未満でも急におっぱいを拒否する子もいます。

 


 

 

 

長くあげることがいいこと?

母乳栄養推進の世の中では、長くおっぱいを続けることが「いいこと」「ステータス」のように思われがちですが、どれが正解で不正解ということもないと思います。WHOでは「生後6ヶ月までは母乳栄養を!」「2歳までは授乳を続けましょう」と提言しています。でも、ママたちのおっぱいを診ていて思うのは、授乳期間も人それぞれ、完全母乳、混合栄養、ミルクオンリーなど、その内容にも多様なバリエーションがあります。子どもの成長・発達のペースや順序だってまちまちです。

 

授乳の主役は赤ちゃん

授乳は、赤ちゃん主体のはずです。だから「母乳をやめる時期」を決めるのも難しいし、反対に早く卒乳する赤ちゃんもいるわけで、「何ヶ月まで飲ませる」と決めることにも無理があると実感しています。母乳育児推進団体の「授乳をできるだけ長く続けよう!」とする提言の数々が、ママたちを無意識に追い込んでいるのだとすると申し訳なく思います。

 

 

赤ちゃんの気持ちを大事にした「卒乳」という言葉を使いつつ、「早く卒乳することはママ側の問題であり、うまく授乳ができないことが理由だ」と、早期の卒乳の原因が赤ちゃんではなく、ママにすりかえないようにしましょうね。“早い時期の卒乳もあり得る!”これが、助産院ばぶばぶで日々出会う現実です。

 


著者:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO

総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門『助産院ばぶばぶ』を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2014年10人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。

 


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