【子育てと家計】共働き夫婦の出産から職場復帰までの家計のポイント

2016/03/29 10:00
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暮らし
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共働きのご夫婦から「育児休暇中に一人分の収入でやっていけるか不安なんです」とお話をお聞きすることが時々あります。1990年代後半頃から“共働き世帯”は、“夫が働き、妻が専業主婦の世帯”より多くなりはじめ、年々増加する傾向にあります。今回は、共働き夫婦における「子どもの出産から職場復帰までの家計のポイント」を3つお話します。

 

1.産前産後休業・育児休業中の給付金を確認しましょう

会社等に勤務していても、産前産後休暇中は給料が出ないことがほとんどですが、出産後も仕事を続ける前提であれば、産前42日間・産後56日間に休業した期間(有給休暇は除く)については、出産手当金として“標準報酬日額の3分の2相当額×休んだ日数”が支給されます。

 

また、産前産後休暇終了後の育児休業期間のうち子どもが1歳になるまでは、雇用保険から育児休業給付金が支給されます。こちらの金額は最初の180日が月給の67%、それ以降は月給の50%となります。また、勤務先や健康保険組合の規定で上記より多く支給を受けられるところもあります。詳細や例外もありますので下記リンクをご確認ください。

 

いずれにしても一定期間にある程度の給付金が支給されるので、いきなり一人分の収入ですべてを賄う必要はありませんが、給料と比べると支給額は少なくなるので、不足額をあらかじめ貯蓄しておけば、出産前後の収入の落ち込みに対応できます。

 

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2.確定申告の準備をしましょう

普段はそれぞれの勤務先で年末調整を済ませているので、確定申告をされないご夫婦も多いと思います。ちなみに所得税・住民税の配偶者控除は、1月1日~12月31日の所得で判断され、上記の出産手当金・育児休業給付金は所得税・住民税では非課税扱いとなります。

 

例えば、1月~4月まで月給25万円で普通に働き、その後、産前産後・育児休業を経て年末を迎えた場合は、4月までの給料合計100万円は課税対象となりますが、その後の手当等は非課税です。そのため、他の収入が無ければ、所得税・住民税は非課税でかつ扶養範囲の所得となり、年収103万円を超えるまでは、妻が夫の扶養対象配偶者となります。年末調整または確定申告で配偶者控除の適用を受けることができ、結果所得税・住民税が減額されます。

 

判断に迷う場合には、管轄の税務署か市区町村の住民税担当部署に確認してみると良いです。また、出産に伴う医療費控除や年末調整をしていない源泉徴収票も確定申告の対象となりますので、出産前後の年は確定申告できる項目がないか確認をしてください。

 


 

 

3.まずは大まかに収支の計算をしましょう

出産前にお時間に余裕があるときは、近い将来どの程度子どもに費用が掛かるかを大まかに計算して、事前に今後掛かる費用を把握しておくと良いです。中には、出産前後で世帯収入が落ち込むので過度に節約してしまい、余裕がなくってイライラしたり、不安になってしまう方もいます。

 

しかし、事前に細かく設定しても、子どもが産まれると予定通りにいかないこともありますので、まずは大まかにやるべきことと今後の収支を把握して改善できるところから取り組んだ方が効果的です。

 

また、共働き夫婦は、保育園を利用するケースも多くなり、平均より子育て費用が多くなる傾向にありますので、2~3年間と言う短い期間でなく、こどもが社会人になるまでの収支の中でバランスを取れば良いと考えた方が現実的です。

 

0歳から2歳までにかかる子育て費用ってどれくらいかかる? >> 

 

 

 

出産前後は健診や体調管理、手続きなどと今までと異なる生活状況になり大変な時期でもありますが、新しい家族を迎え育てる嬉しい時期でもあります。事前にできる準備や事後の手続きでおかねの面で不利にならないように上記の3点を意識して家計について少しでも考える機会にしていただければと思います。

 


1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等、多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。


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